死のトランプGAME
本戦の日時はわからない。もしかしたら1年後かもしれないし、数時間後という可能性だってある。

人に聞いたりと遠出する調べ方はできない。

すると、圭介は部屋に落ちている発信機を見て気付いた。

「発信機は家を特定する為、もしこの差出人が大きな組織だとしたら、俺の様子を見張ってると思う。不穏な動き、ゲームに参加しない様子かどうか確認する為に。ということは、外に出るのはまずい。」

そして、そのことから言える事は、もしこのゲームが”シールをめくらずに攻略できる”ものだとしたら、本戦の日時・場所を調べるにはインターネットしかない!

圭介はパソコンに飛びついた。検索枠に関係のありそうなワードを入れては検索、入れては検索を繰り返す。

Old maid本戦・・・50 percent joker Game・・黒いトランプ・・シール・・

しかし、何で検索してもうまくヒットしなかった。

「くそっ!」

バンと強くパソコンデスクを叩いた。圭介は、どうすればいいのかがわからなくなった。

こうしている間にも時間はどんどん過ぎていく。

すると、パソコンデスクを叩いたせいか、デスクの上に置いてあった54枚のトランプの束が床に崩れ落ちた。

床に散らばったトランプが圭介のイライラをなお増幅させた。

圭介はイライラしながら散らばったトランプを集める。

すると、圭介は集めたトランプの”クラブのK”を見て目を丸くした。


”50 percent joker Game”で使用するトランプの違和感がなんなのかが分かったのだ。
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