死のトランプGAME
圭介は深呼吸をして落ち着かせた。すると陽一がまた口を開いた。

「あいつのやり口はイカサマが多かった!もちろん、気付くのが遅かった俺の負けではあるけど、俺は許せない・・・!」

賭けトランプに参加して、それで100万円とられただけならそれは陽一の責任でもあると考えた。

しかし、イカサマをしているという陽一のいう事が本当ならば許される事ではない。

「名前も住所もなにもしらない、しかし顔だけは覚えている!俺はあいつを許せない。」

「それで、その因縁の男がこの大会にでる確証でもあるのか?」

「確証は無い、だけどあいつはかなりのトランプ好きだと聞いた。賞金が4億だ、あいつが興味持たないと思うか?」

圭介は陽一の言葉に納得した。参加する可能性はあるだろう。圭介は少し目を閉じ、深い息を吐いてキリっと表情を固めた。

「よし!この”Old maid”に参加して、二人でそいつを倒そう!」

そういうと、圭介はマウスを強く握り、パソコンで大会参加の手続きをした。


今考えると、この判断が地獄への始まりとなった。
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