Milk teA KiiS
舞奈海め...
知ってるくせに
呼ぶよぅに伝えられ
素直に従ったんだろぅ
後で何か奢らせよぅ
と思いつつ
『すいませんが
あたし誰とも
付き合う気
ないんです.
ごめんなさい』
もっと良い人
見つけて下さいね
と笑顔で断った
名前も知らない
彼を屋上から見送り
あたしはフェンスに
寄り掛かってみる
青空が気持ち良くて
春を告げる風が
眠気を誘う
3時間目は
とっくに始まって
いるから
このままサボる
ことを決め込んだ
セーターから
タバコを取り出し
火を付ける
学校にいる時は
ここがあたしの
喫煙所
見つからない
なんて
言い切れないけど
他に場所ないし
吸えないのは
精神的にキツイし
今のとこ
バレてないから
良しとしよぅ
空に昇る煙りを
見つめていると
グランドから
体育の授業中を
知らせるかのよぅに
笛の音が聞こえた