Milk teA KiiS

それっきり
その話にはお互い
触れなかった

と言うより
なんとなく
話なくても
言いたいことが
分かってたんだと思う

最初から
1人で悩まないで
舞奈海とかに
話せば良かった

少しだけ
気持ちが軽くなった
のは紛れもなく
隼人のおかげだ

隣で1人
いつもみたく
喋り続けてる隼人

こんなんだけど
意外にも
人の気持ちには
敏感な奴なんだ

良い連れを
持ったと思う

本人には絶対
言わないけど

確実に
調子乗るからね

でも何故か
あたしは隼人のことを
連れという分野に
くくれない

友達?
連れ?
仲間?

顔見知り...
はさすがに違うか

本当はどれにも
あてはまらない
でも良くわかんない

だから今は
大事な連れって
ことにしとく

長いよぅに感じる
道のりも
必ず目的地には
辿り着く

学校に戻れば
丁度舞奈海が
50mを走っていた

ちゃっかり1位
なんだから

中学の頃から
足速いもんな~
と思いながら
眺めていた

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