Milk teA KiiS

あたしと同じよぅに
足を止めた誰か

顔を上げたら
見知った人が
そこにいて
つい声が大きく
なった

『隼人』

「あ.紗羅ちゃん」

『何してんの?』

「今日だろ?
お父さんに会うの」

『そぅ...だけど』

あたしの質問に
隼人の答えは
一致しない

「心細いと思って
迎えに来た」

『は?』

心細いと言われた事に
一瞬なんのことか
分からなかった

でもそぅ言って
笑った隼人を見てたら
自然に肩の力が
抜けたのが分かる

そこまで
気使わなくても
良いのにね

そぅ言ってもきっと
隼人のことだから
一緒に行くと
言うんだろぅ

こいつの性格は
理解してるつもりだ

それになんだか
隼人を見たら
自然に笑顔になってる

ここは
隼人の好意に
甘えよぅ

そぅ思って
一緒に行くことに
承諾した

なにより
1人でいたら

この雨と
自分の思いに
押し潰されて
しまいそぅだったから

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