Milk teA KiiS

だけど
どぅしても1つ
伝えておきたい
言葉があった。

言わないつもりで
いたんだけどさ

もぅ会えなくなる
かもしれないって
そぅ思ったら

やっぱり言いたくて
堪らなくなった。

勝手な我が儘で
本当に悪いって
思ってる。

沙羅ちゃんの口から
直接ごめんねって
言葉が聞きたくなくて

俺、返事なんか
聞けなかった。

勝手だけど
2人の最後の思い出なら

例えば偽りでも
ほんの一瞬の
繋がりでも良いから

沙羅ちゃんが
俺の側にいるって
感じられる時間に
したかった。

ごめんね、

沙羅ちゃんの気持ちも
考えなくて。

ただ俺は
良かったって
思ってるよ

これで良かったって
本当に思ってる。

沙羅ちゃん、

俺は初めて
大切にしたいって
心から思えた
ただ1人の人に
出会えました。

冷たくて、無関心な
とても可愛い
女の子。

本当はくそ優しくて
あったかい人だって
一緒にいて
何度も思った

そんな子です。

沙羅ちゃんは多分
俺にとって

最初で最後の
好きな人だよ。

だから
海での約束を
忘れないで欲しい。

沙羅ちゃんにとって
大切なもの

ちゃんと
手に入れるんだよ?

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