Milk teA KiiS
「沙羅?!」
「ぉい、なに...」
長ったらしい
手紙を読んで
堪えてた涙が
溢れてきた
最後だなんて
言わないでよ
あたしはまだ
何も言えてない
「大丈夫?」
『舞奈海...』
止まらない涙に
構う暇は無い
不安そぅに
覗き込んできた
舞奈海を見れば
ふわっと笑って
「行ってきなよ!」
と言ってくれた
分かってる
その瞳がそぅ
言ってくれてる
気がした
『ッ..うん』
あたしの涙に
慌てる透悟が
なんだか可笑しい
空港まで
歩いて20分
走れば10分くらい
でも隼人は
車だから
もぅすぐ着く頃
間に合うかは
分からない
でもあたし
まだ何1つ
隼人に言えてないよ
好きだったこと
初めてだったこと
さよならも
ありがとうも全部
何も言えてない