Milk teA KiiS

『そぅ言う
隼人は好きな子
いないの?』

いてもいなくても
関係無いんだけど

なんとなく
会話の流れで
出た言葉

「俺は世界中の
女の子の
恋人ですから」

隼人らしい

なんだか笑って
しまった

本気で言ってるのか
冗談なのか

誰にだって
優しくて
街にいる可愛い子には
すぐ声をかけちゃうし

それでいて
外見も悪くなく

いや多分普通に見たら
格好良い方だし

きっとこの言葉は
隼人にしか
言えないだろぅ

だって他の人が
言ったら
勘違いだろって
馬鹿にされるに
決まってる

『あっそ』

「とか言って
本当は前からかなり
本気で惚れてる子は
いるけどね」

あら予想外

そんな子いるんだ
この隼人に

どんな子だろぅ?

気になるって
言ったら嘘じゃない

でもただ単純に
この隼人が惚れる子
を見てみたいと
思った

きっと
凄く可愛いくて
女らしい子なんだろぅ

『へ~どんな子?』

「あれ?紗罹ちゃん
気になるの?」

『いや.別に』

「またまたぁ~
ん~すごい可愛い子」

『やっぱり』

「そんで
すげぇ優しいの」

『うん』

隼人は
見たことないくらい
優しく笑っていた

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