Milk teA KiiS

今日は少し
暖かいから
セーターのまま
自転車で学校まで

10分程度で
着く学校だけど
だいたい遅刻

「沙罹ちゃん!
おはよ~」

「沙罹~」

「滝源さん!」

毎朝コレ...
日課のごとく
掛けられた声には
笑顔で返す

それが
みんなの知ってる
滝源 沙罹
だから

教室に辿り着くと
調度1時間目の
鐘が鳴り止んで
あたしは自分の
席に着いた

「おはよっ沙罹」

『おはよ舞奈海』

あたしの前の
席に座る
オレンジ髪の
舞奈海は中学から
の仲

数少ない
あたしの冷めた
性格を知ってる
友達

「今日も遅刻か」

『朝は
大変なんです~』

バカな会話を
してたら
1時間目の担当教師
が教室に入ってきた

いくら校則が
緩くたって進学校

周りは常に
成績を気にする
子が多い

そんな中で
舞奈海みたく
オレンジの
髪だったり

あたしみたく
明るい茶髪な子は
なかなかいなくて

必然的に目立つのか
あたしたちは
色んな先生から
目を付けられてる
らしい

「起-立-」

かったるい
授業が始まった

< 8 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop