Milk teA KiiS
今日は少し
暖かいから
セーターのまま
自転車で学校まで
10分程度で
着く学校だけど
だいたい遅刻
「沙罹ちゃん!
おはよ~」
「沙罹~」
「滝源さん!」
毎朝コレ...
日課のごとく
掛けられた声には
笑顔で返す
それが
みんなの知ってる
滝源 沙罹
だから
教室に辿り着くと
調度1時間目の
鐘が鳴り止んで
あたしは自分の
席に着いた
「おはよっ沙罹」
『おはよ舞奈海』
あたしの前の
席に座る
オレンジ髪の
舞奈海は中学から
の仲
数少ない
あたしの冷めた
性格を知ってる
友達
「今日も遅刻か」
『朝は
大変なんです~』
バカな会話を
してたら
1時間目の担当教師
が教室に入ってきた
いくら校則が
緩くたって進学校
周りは常に
成績を気にする
子が多い
そんな中で
舞奈海みたく
オレンジの
髪だったり
あたしみたく
明るい茶髪な子は
なかなかいなくて
必然的に目立つのか
あたしたちは
色んな先生から
目を付けられてる
らしい
「起-立-」
かったるい
授業が始まった