Milk teA KiiS
『どぅねぇ...』
友達ってのとは
少し違うかな
なんて思う
初めて会ったときから
あいつは変わらなく
しつこくあたしに
付き纏ってる
だけの気もするし
最近は
連れとして認めてる
けど...
まぁ好きってのは
明らか違うし
ドキドキする-とか
一緒にいたい-なんて
乙女心あたしないし
「花火大会も結局
一緒に
行ったんでしょ?」
『アレは
無理矢理っていうか
唐突っていうか..』
1週間前の花火大会は
もぅ1ヶ月くらい
前のことのよぅな
気がしてる
次の日こそ
昨日の花火が..
なんて話を耳に
していたけど
1週間も経てば
そんな話題
綺麗に消えている
こぅゆぅとき
時間の流れを
感じて
妙に切なくなる
あの時の気持ちも
見た物も
時間が止まらない
限り思い出に変わる
あたしはそんなに
記憶力良くないから
きっと忘れていく
なんかそれって
寂しいよな~
なんて思うあたしは
考え過ぎかな?
「紗罹?」
あぁ忘れてた
あたし今舞奈海と
話てたんだ
『まぁ...
とりあえず連れ』
「とりあえずね~」
『言っとくけど
恋愛感情とか
全くないからね』
「はいはい
でも今に分かるよ~」
『なにそれ?』
「ん?なんとなくね」
舞奈海の言葉の
意味がさっぱり
わからない
でも悪戯っ子みたく
笑う舞奈海は
小さな子供みたいで
まぁ良いか~
なんて考えるのは
やめておいた