あたしの執事くん?!

運命だったんだよ

「早く起きねぇと遅刻するぞ」
「ん~、あと5分…」
「あぁ?早く起きろっつってんだろ!!」
「いひゃい!いひゃいよ~」


朝からほっぺたをつままれた。

主人と執事の関係じゃないよ!


「もっと優しく起こしてよ!!」
「十分優しいだろーが」


全然優しくない!

昨日はちょっと見直したのに!


「なんだよ、不満そうな顔してるじゃねぇか」
「べっつにー?…そうだ、椿って香水つけてるの?」
「いきなり話変わったな。つけてないけど」


体育館のときイイにおいしたんだけどなぁ。

香水じゃないのか。


「なんでそんなこと聞くんだよ」
「べっつに~?」
「なんだそれ」


イイにおいした、なんて言ったら

変態あつかいされそうだしね。


「それより!早く行かないと朝食の時間になっちゃう♪」
「お前を待ってたからだろ」


相変わらずドSな俺様だけど、

少しずついいところも見えてきた。


あたし、頑張ろう♪

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