♂好き×嫌い♀
その圧倒さに自分がこの人のことを苦手だということも飛んでいってしまった。
『桐谷…翔だよね?』
『はっ?何言ってんの
当たり前じゃん』
そういって不敵な笑みを浮かべているこいつは、もはや桐谷翔ではない。
『せい…かく』
『あっ?あぁ、俺の本当の性格はこっち。まぁ、お前以外の女子には見せたことはないけど』
お前?さっき「さん」付けしてなかった?
話したのも初めてのくせに。
なんかムカつくんですけど〜。
『あたしに何か用?何も無いなら帰るよ?』
『帰れば?でも今授業中だよ〜』
と不敵な笑みの桐谷翔。
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