♂好き×嫌い♀



『えっちょ…』

そんな言葉もスルー。
みんなスルー。


『いってらっしゃい』

ただ1人、富永の親友であろう女子が面白そうに見送ったのだけは聞こえた。


この際、授業なんてどうでもいい。

テストで点が取れればいいだけの話だ。



…───

『うぜぇ〜』

俺は屋上に着き、気のゆるみからか、素の俺を出してしまった。

なんか、こいつといると、緊張感がなくなるんだよな。


『えっ…?』

とびっくりしたのか、富永の声が後ろから聞こえた。



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