♂好き×嫌い♀



『ごめん。今日は用事があるから。』

と微妙な笑みをこぼしている桐谷翔。


彼が断るなんて珍しい。そんなに大事な用なのかな。



──キーンコーンカーンコーン…
考えているとチャイムが鳴った。


『私たち次移動教室でしょ?移動しようよ』



『あ、うん。ちょっと待って!
まだ用意してない』


『遅〜い
歩いてるからねぇ』
と言って雅は歩いていってしまった。


『待ってよー』
あたしは用意して走り出した。



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