♂好き×嫌い♀



───っ!!
『いったーい!!』


ぼーっとしていて角で曲がるところで誰かにぶつかり転んでしまった。



上を見上げるとそこには……
桐谷翔……


『大丈夫?』

そう言って心配そうに手を差し出してきた。


『あっご、ごめんなさい!』

ってなんであたし敬語使ってんだー!


『富永遥香さん、だよね?話すのは初めてだっけ。俺は桐谷翔、よろしくね。』

そう言って満面の笑みを浮かべる。


えー知ってますけど。

とは言えないので
何も言えず黙っていた。



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