もう頰杖は、つかない
第一話
第1話
天使が、笑った!



ザザッー!ざざっー!

土砂降りの春雨…卒業式には、打ってつけだ!

「おーっい!こっちこっち…あきらっー!こっちじゃあ〜!」

「おっー!解かっとるって!」

19XX年3月吉日。大学卒業である。
   



ついに僕は、医師免許取る為に、勉強中!

「あきら〜!富山の叔父さんに電話せんと、いけんよ〜!

「解かった!解かったてっ!ほな、行って来るわっ!」「ど、何処!行くんでえ〜?」「…」

お昼から、雨が止み日差しが差してきた。「げんきっ!行くぞ!玩具買いに…」

「うんっ!おっちゃん。待って!」「げんきっ!何歳になった!?」「七歳じゃあ〜」

「七歳言うたら、何年生じゃあ?」「一年生じゃあ〜、なんべん言うたら、解かるんじゃあ〜」

「ふっ!解かっとる解かっとるって、じゃけん!玩具買いに行くんじゃろう」「解かっとるんなら

聞くなよ!ば〜か!」”ちえみ…あけみの子供が、一年生になったよ!早いなあ〜。”「何?

言うとん、早ように行こう」げんきが、山に向かって歩き出した。どうしたのだろう?玩具やは、全く

反対方向なのだ!「おっちゃん!先に、こっちから行こう!」その向こうには…お墓が…
   

そう、七年前にここへ、眠ってる。ちえみが…。

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