いろんな王子に囲まれて!?
「え・・・っと、松本 奈々です」


「・・・聞いたことない。」


そりゃ・・・今日来ましたし。


黙って、だんだん近寄ってくる。


私も、それにしたがい、後ろへ逃げる。


ガクッ。


ベッドに足が引っかかり、倒れてしまった。


その人は私の首の横に手をつき。まっすぐ私を見つめる。


どうしようもできない。


「あ、の・・・あなたは???」


「俺??中沢 祐介」


佑樹の、兄弟???


「そう、ですか・・・」


続ける言葉が思いつかない。


まっすぐと視線を注がれる。


どーしろっていうのよ・・・。


無理無理。


ゆっくりと顔が近づいてくる。


うそ!?え!?何すんの!?


もう、距離が10センチぐらいしかない。


「やっぱり、見たことない。」


え?


ギリギリまで、近づいて、それだけ言って、顔を離した。


うっそ!?何、私、ちょう恥ずかしー!!


そのまま、黙って部屋から出て行ってしまった。
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