kissから始まる
結城はかわいこぶって「僕」とか言ってるけど私に向けられるクラス中の目線は痛い…

というより皆驚いてるけど、一番驚いてるのは多分私。


「………え!?そんなの知らないけど!聞いてない聞いてない!」



「ホントだよ~?昨日キスもしちゃったしね~?ね、郁?」



事実なだけに反論できない……
つか、「郁」ってなんで呼び捨て!?


「ちょっ…郁、本当?」


心配そうに小声で私に話しかける馨。


「後で話す」


私も小声で返すと馨は「わかった」と言って自分の席へ向かった。

< 37 / 43 >

この作品をシェア

pagetop