material girl


「どう?アシスタント業は。もう慣れた?」

電話を終えた麻衣子さんが、あたしに聞いてくる。

あたし何かやらかしたんだろうか?

内心ドキドキしながら答える。

「はい。だいぶ慣れてきました。毎日大変ですが、勉強になります。」

あたしの言葉に、微笑む彼女。

「そんなにかたくならないで☆今日呼び出したのは、あなたに仕事の依頼がきたからなの。」


あたしはびっくりして何も言えなかった。

だって、仕事って、一体誰が、こんな無名の駆け出しに!?

航輝なら分かるけど、あたしにって、ありえないから。


< 101 / 303 >

この作品をシェア

pagetop