material girl
「どう?アシスタント業は。もう慣れた?」
電話を終えた麻衣子さんが、あたしに聞いてくる。
あたし何かやらかしたんだろうか?
内心ドキドキしながら答える。
「はい。だいぶ慣れてきました。毎日大変ですが、勉強になります。」
あたしの言葉に、微笑む彼女。
「そんなにかたくならないで☆今日呼び出したのは、あなたに仕事の依頼がきたからなの。」
あたしはびっくりして何も言えなかった。
だって、仕事って、一体誰が、こんな無名の駆け出しに!?
航輝なら分かるけど、あたしにって、ありえないから。