material girl


昼休みにはいると、モモがいつも以上に早く、あたしのとこへ飛んできた。

「ねね、リサっ!海外アーティストの指名うけたってホントっ!?」

ミーハーのモモは絶対食いついてくると思ったんだよね。

思った通り!

「うん、まぁねー♪」

少し自慢気に、じらしてみるあたし。

モモってからかいたくなるタイプなんだもん。

「えぇーっ!!なんで、なんで!??どーやったら無名のリサが指名されるのっ!?」

興味津々に、興奮したモモが聞いてくる。

「実はね…」

あたしはモモの耳元で囁く。

モモはワクワクしながらあたしに耳をかす。

その姿が可愛いくて笑えるんですけど。

「ぷっ♪」

あたしの笑いに、モモが不満そうな声をだす。

「もぉ~!真剣に答えてよぉ~っ!!」


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