material girl
あたしがシカトで仕事を続けてると、面白くないといった感じで、そいつらは去っていった。
女のイジメには、昔から慣れてる。
どってことない。
あたしが仕事を続けてると、事務所の入り口の方から拍手のする音がした。
あたしの机のとこまで歩いてきて止まる。
忍成俊介だ。
「へぇ、キミは思ってたよりは、強いんだね。てっきり僕は、あのこ達に食ってかかると思ったよ。この前の勢いでね♪」
ニコニコしながら、あたしの平手打ちした頬をさす。
「この間は手をあげてしまったりして、すみませんでした。」
あたしは忍成の方を見ずに言った。
「いや、僕の方こそ、あの時は言い過ぎたよ。調子に乗りすぎた、ごめん。」