material girl
「なぁんかあんまおもしれーもんねぇなぁ。ってか、父さんってあんなイケメンなのに、母さん以外に女いないわけ?ありえねぇー」
レオが物色してたものを片付けながら呟く。
「パパとレイは違う人種だからねー。まともっつーのか。ってか、うちら2人が、この家族の一員なのがおかしいんじゃね?」
「言えてる。」
そんなことを言いながら、片付けをする間、あたしはレオの見ていないすきに、こっそりとあの手紙をポケットに入れた。
この龍也って人に、何故だか無性に会ってみたくなった。
彼なら、この数年抱えてきた、何かよく分からない気持ちの答えを知ってるんじゃないかって。
何故かそう思った。