material girl


幸せそうな、絵に書いたような家族は、車に乗り込み、その家から去っていった。

やっぱりね、永遠の愛なんて、存在しない。

あたしは無意識に、龍也って人と、あいつを重ねてた。

勝手に失望して、本当笑っちゃう。

だから愛なんて、信じてないハズなのに。

何でなの?

何で今さらあいつが出てくんの?

何で…



プルル、プルル♪

「…はい。」

「航輝、会いたい。」

「え?りさ?」

「今から会いたいの。すぐ来てっ!」



< 127 / 303 >

この作品をシェア

pagetop