material girl


「なーんかちょっと、行き詰まってる感じ?」

後ろから急に声がして振り向くと、忍成が立っていた。

「忍成さん!いつの間にいたんですかっ!」

この人は、ホントに不思議な人っていうか。

何考えてんのか、つかめない。

いきなり背後に立って、あたしの絵を観察してたかと思うと、今度はあたしの目をじっと見る。

この整った綺麗な顔に見つめられたら、女の子なら誰でもドキドキしそうだな。

まぁあたしはないけど。

「何か?」

「…キミさ、何かあった?」

「え?」

「なぁんかつまんないなぁ。」

「は?」

つまんない!?

やっぱコイツ変っ!

無理っ!!


< 155 / 303 >

この作品をシェア

pagetop