material girl
「なーんかちょっと、行き詰まってる感じ?」
後ろから急に声がして振り向くと、忍成が立っていた。
「忍成さん!いつの間にいたんですかっ!」
この人は、ホントに不思議な人っていうか。
何考えてんのか、つかめない。
いきなり背後に立って、あたしの絵を観察してたかと思うと、今度はあたしの目をじっと見る。
この整った綺麗な顔に見つめられたら、女の子なら誰でもドキドキしそうだな。
まぁあたしはないけど。
「何か?」
「…キミさ、何かあった?」
「え?」
「なぁんかつまんないなぁ。」
「は?」
つまんない!?
やっぱコイツ変っ!
無理っ!!