material girl
男の人のクローゼットとは思えないほど広いクローゼット一面に、これまたあたしより確実に多い膨大な数の服と靴がキレイに並んでる。
服の中から、適当にスウェットなんかを選んでヤツに渡す。
「自分で着てくださいよ?あたしはホントにこれで帰るんで。」
「なんで?もう遅いし、ついでに泊まっていきなよ♪他にも部屋は余ってるし、ベッドとかもあるからさ。」
「はぁ。」
確かにもう朝の4時近くで、眠かったし、これから運転して帰るのはダルいなぁと思ったけど。
でも忍成ん家にお泊まりって、どうなのよ?
「もしかして余計な心配してる?何もしないって約束したよね?彼女ってことになってるわけだからぁ、周り的にも問題ないし。他の部屋好きに使ってくれていいからぁ。」
そう言いながら服もう脱いでるしっ!!
ホント女として意識されてないんだな、あたし…。
ってその方がいいんだけどっ!