material girl
好き。
その言葉にドキッとした。
嫌いじゃないって言われたことはあっても、ヤツから好きって言われたのは、初めてだったから。
いつもなら腹の立つセリフなのに、この時は何も言いかえせなかった。
「今日はありがとう。おやすみ☆」
忍成はまるで何もなかったかのように、眠りにつく。
寝顔でさえ、こんなキレイだなんて反則だ。
嫌いなはずなのに、嬉しいと感じる自分がいる。
やっぱあたし変だ。
酔ってるから?
早く寝てしまおう。
そしたら明日にはいつものあたしに戻ってるはず。