material girl


「ただいまぁ。」

「お帰りー♪昨夜はお泊まりっすか?」

リビングに入ると、レオがニヤニヤしながら言った。

「別にあんたが想像してるようなコトはないから。仕事よ、仕事っ!泊まり込みでね。あー、疲れたぁ。」

そうあたしが言って食卓につくと、つまらないといった感じでレオがテレビに目を向ける。

あたしはうまく騙せたことに、心の中でほっとする。

ってか何もなかったわけだし、何隠してんの?あたし。

説明すんの面倒くさいから?

あ~、もうっ!何で家でもアイツのコトで悩まなきゃならんっ!!

「明日のザックのライブ、みんな来るよね?」

あたしはこれ以上考えたくなくて、言った。


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