material girl
一瞬目の前が真っ白になる。
でも彼的には、家族同然だから、挨拶変わりっていうか、そんな深い意味はないんだって分かっている。
ただあたしは、忍成の目の前だってコトに動揺していた。
とりあえず冷静を装い、話しを変える。
「クレアおばさんと2人だけで日本来たの?」
「ハイ。Dadはシゴトあるからコレナカッタ。」
「アレはLeo!? オオきくナッタっ!」
ライアンがレオを見て少しびっくりする。
確かに、あたし達が13歳だったわけだから、レオなんてホントガキだったもんな。
ライアンがレオのところへ行き、2人が話しはじめたところで、あたしは忍成を見た。
あたしのコトなんて気にもとめずに仕事をしてる彼に、何故かがっかりした。
こないだからあたし絶対おかしいし。
「すみませんでした、手伝います。」
そう言いながら、忍成のもとへと戻る。