material girl


飲んで踊って、こんなに楽しい時間を過ごしたのは何年ぶりだろう。

誰かとクラブに来ても、いつも心ここにあらずって感じで、思い出す人は決まっていたから、閉じ込めていた。

でも今は、ただ単純にこの時を楽しいと思える。

前に進めたから忍成に惹かれてるのか、忍成に惹かれたから前に進めたのかは分からない。

だけどあたしの中で確実に、もうサトシは過去の思い出となった。

時は確実に立ち、人は出会いの数だけ別れもある。

また人を好きになり、繰り返していく。

あたしはそれを、もう恐れない。

受け入れる、全て。

自分の気持ちのままに…



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