material girl


「は?じゃあ昨日のアレは何?」

「アレ?って何っ!?」

あたしは何を仕出かしたのか、不安なになった。

「…マジ?そこも覚えてないの?あー、マジかぁ。」

レオが考え込む。

ってあたしマジで何やらかしたのっ!??

「いいから早く言いなさいよっ!」

「分かったって。昨日マスコミとか取材記者いたろ?HOHに取材する音楽関係者もいたけど、狙いは今旬のイケメンスタイリストの忍成俊介だったみたいで。ねーちゃんと踊ってるとこ写真撮ってたんだよね。で、まぁねーちゃんの酔ったら何時も出るクセ出てた…」

レオが、"分かるっしょ?"って感じであたしを見る。

「…キス、したんか。忍成と。」

あたしの言葉に無言で頷くレオ。

「しかも結構ディープなのね。で、マスコミに彼女ですか?って聞かれて、そのイケメン君がはいって答えてたから、てっきり付き合ってんだと思ったんだけど?」

「あー、ただのフリだよ、フリ。あいつゲイだって噂流れててさぁ、それを消すため?彼女作る気ないみたいで。名前だけっていうか、実際はマジ何でもないし。」

自分で言いながら少し悲しくなる。

っていうか、忍成とそんなキスしといて何で覚えてないんだ、自分っ!!

あぁ、次会う時どんな顔したらいいか分からん~!


< 243 / 303 >

この作品をシェア

pagetop