material girl
「そうデスね。」
ママの言葉に、ライアンが答える。
「懐かしいわぁ。あなた達が来る前は、高校時代の昼のカフェテリアに戻った気分だったし☆」
「オレは大学生だったけどな。」
パパが少しスネたように言って、ママが笑う。
そんな両親を見て、ライアンが言った。
「やっぱリサのParentsってイイネ。ムカシから、リサとアンナカテイをツクリタイってオモッテタ☆」
ライアンの言葉に、お世辞でも一瞬ドキっとしてしまう。
恥ずかしくて赤くなる。
ママは嬉しそうだ。
「ライアンがリサの相手ならママも嬉しいわ♪クレアと家族になれるなんて、最高だし☆実は許嫁なのよ、リサとライアンは」
は?
そんな話、初めて聞いたんですけど!
「許嫁?今どき何それ、冗談でしょ?」
「半分はねー☆あんた達が生まれた時に、あたしとクレアが決めたの、まぁ絶対結婚しなさいっ!とか言うんじゃないけど、そうなったらいいなぁって思いを込めて?」
「あの時は、結婚なんてまだまだ先の話だと思ってたのに、リサももうそんな歳なんだな…。レイが成人するのも早かったけど、リサがもうママが結婚した歳になるなんて、早いなぁ。」
パパがしみじみと溜め息混じりに言うから、笑えた。
「あはっ、何それ。オヤジくさっ☆」
「今のうちだかんな、そーやって笑ってられんのも。大人になったら時が立つのはあっという間だぞー!」
パパの言葉に、みんなが笑った。
こうして、懐かしいメンバーで過ごす時間は過ぎていった。