material girl
「…ごめん、ライアン。ライアンの気持ちは嬉しいけど、やっぱあたし自分の気持ちに嘘はつけないから。やっと彼に出会ったおかげで前に進めたの。叶わない恋だとしても、自分の気持ちを隠して閉じ込めることはもうしたくない…例え辛い結果が待っていたとしても。ごめん。」
あたしの言葉に、ライアンが静かに腕の力を緩めた。
「ワカッタ。じゃあツギボクがニホンきたトキに、オシナリがLisaをキズツケテたら、ボクがオシナリをナグッテやるヨ☆」
「…ありがとう。」
こうして最後の夜に、あたしはライアンと約束を交わした。
忍成に、自分の気持ちをぶつける事を。
後悔なんてしない。
もうこれ以上、嘘はつけない。
サトシへの愛を貫く為にも。
進まなきゃ、前へ。