material girl
「はぁ。」
昼休み。
あたしとモモと航輝は珍しく時間があって、三人でランチを食べてる。
あたしの溜め息に、モモが口を開く。
「何?溜め息とかついちゃって。幸せ者のくせに♪」
「…やめてくんない?どこが幸せ者よ、付き合ってるふりだって知ってんでしょ?」
「っていうかぁ、俺が思うに、お前が考えてるよりも上手くいく確率高いんじゃないかな?あの忍成さんだぜ?今一番近くにいんのはお前だろ。」
「そうそう!絶対リサのコト、少しは好きだって。でなきゃ彼女役なんて頼まないっしょ♪」
モモと航輝にこんだけ言われても、やっぱまだあたしの心は晴れない。
どーしてもネガティブなことばかり予想してしまう。
こんなのあたしらしくないんだけど。
忍成を好きになってから、あたしらしくないことばかり。
相手が予測不可能なあの忍成だし…