material girl


次から次へと運ばれてくる料理は、どれも最高に美味しくて、幸せな気分になる。

しかもこのお店、少し高台にあって、外のオープンテラス席の下には、超キレイな夜景が広がる。

きっと日本で一番贅沢なディナー。

「…あたしで良かったんですか?」

「え?」

突然のあたしの言葉に、忍成が聞き返す。

「だって、こんな素敵な場所、3年も前から奥さんの為に予約してたんでしょ?」

あたしじゃ、変わりにはならない…

今ここにいるべき人は、あたしじゃない。


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