material girl
「ああああぁぁっ!!もう無理。」
久しぶりの休日。
あたしは超懐かしい友達と会っている。
サトシの事故があって以来、昔の友達と会うのは避けていた。
適当に男と遊んで過ごしてたから、女友達はホントに数える程しかいなくて、サトシがいなくなってからのあたしは、一人で過ごす事も多かった。
「あんたが片思いに悩んでんなんて、信じらんない…ふったその男、見てみたいわぁ。」
由梨が珍しいものでも見るようにあたしを見つめる。
由梨は見た目派手なあたしとは正反対のタイプ。
男の人と必ず恋愛系に発展してしまうあたしとは違って、必ず友達止まりなのが由梨。
女の子から人気があって、誰に対しても明るくて話しやすい感じっていうのか。
あたしが黒ならこの子は白。
でもそんなあたし達でも、高校までは一番仲のいい親友だった。
あの事故であたしが心を閉ざすまで…