material girl
「で?頼みたいことってのは?」
真希さんが由梨に聞く。
「うん、彼女を次の特集で使う変わりに、あたしが考えてるインタビューを載せて欲しいの。」
「はぁ!?」
由梨の言葉に、あたしはまた素っ頓狂な声をあげる。
でもそんなあたしにはお構いなしに、二人で話しは進んでいく。
まるであたしなんてここに存在してないみたいに。
「うーん、大丈夫だとは思うけど上の許可とらないと。大体どんなインタビューとるのかを出来れば明日、明後日までにペーパーに出来る?なんせもう時間ないし、間に合わなければ他の子使う予定だから。」
「分かってる。じゃ、とりあえずこの子よろしく☆あたしはこの辺のコーヒーショップでインタビュー内容まとめとくから。」
「オッケィ♪じゃ、終わったら電話するわ。」
「えぇっ!?」
あたしはワケも分からないまま、この真希さんって人に連れていかれた。
由梨は軽く意味ありげに微笑みながら手をふっていた。