material girl


宴会終了後、なぜかあたしは航輝クンと二人で帰宅することになった。

ももちゃんが、みんなに言って仕組んだとしか思えない。

自分はちゃっかり忍成俊介の腕をつかんで、どこかへ消えていった彼女。

あの子、汚れをしらない純粋な子犬みたいに見えて、実はかなりの小悪魔かも。

とりあえず久しぶりにこんな酔ったー!

アメリカいるときは家飲みだからよくやってたけど。

外でこんな飲んだのは、初めてかもしれない。

足元がフラフラするのを、航輝クンが支えてくれる。

女の子みたいな可愛い顔と、年下ってので、なんかあんま分かんなかったけど、体はちゃんと男の子なんだ。

腕なんかも意外にがっちりしてる。

細いのに、男の人を意識させるような体格。

やばいなぁ、酔うとダメなんだよねー、あたし。


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