material girl
「はーい、君が憧れてたリサはこんな女でぇす♪それでも好き?あたしはねぇ、愛とか恋とか、信じてないから。適当に楽しくやってきたの。だって所詮君だって、あたしの見た目に惚れちゃったワケでしょ?薄っぺらいっていうかぁ、恋なんてそんなもんなんだよね。中身を愛するなんて、幻だよ。」
笑って言うあたしを、悲しそうに見つめる彼。
意味分かんない。
あたしは別に、哀れとかじゃないもん。
人を愛せないからって、不幸なワケじゃない。
むしろ恋愛で傷つかないし、他の人よりラッキーっていうか。
楽しんでるし。
泣くなんて、そんな経験いらないし。
なんでわざわざ辛い体験を好き好んでしなきゃいけないわけ?
そっちのがおかしいよ。
あたしはただ、真実の愛なんてこの世には存在しないって事実を知ってるだけ。
魔法にかかることが幸せだなんて誰が決めたの?
あたしは、現実を生きてるだけ。
「あたしを理想化してた?ごめんね、でもこれがあたしだから。あたしに愛されるコトを期待するなら、今のうちに諦めといた方がいいよ。」