material girl
「…愛されようなんて、思ってないです。僕が、ただリサさんを好きなんです。一生片思いでも、いいんです。」
彼の言葉に、今度はあたしがびっくりした。
さっきの発言で、完全に引かれたと思ってたから。
「マジで言ってんの?それって、あたしと付き合いたいってコト?」
あたしの質問に、彼は今度は真剣な顔になる。
さっきまでとは違う、男らしい表情に、ドキッとする。
「リサさんがOKなら。」
「あたしは愛さないよ?それだけは言っとくけど。今まで付き合ってきたやつとか、あたしの気持ちがそいつに向いてないだとか、超束縛されて、そーゆーのウザいからさ。そーゆーのなしって誓える?」
「はい。」
まぁ最初はみんなそう言うんだけどね。
後で、やっぱ自分のものになんないのが物足りなくなって、みんな離れてくんだから。
コイツもきっとそう。
まぁ諦めてもらう為にも、いっか。
可愛い顔してるし、スタイリストとしても才能あるし?
「わかった、じゃあ今から付き合おっか、あたし達。」
こうしてあたしは、酔っぱらって、年下の男の子を彼氏にしちゃいました。