material girl
「だからぁ、ゲイかゲイじゃないか確かめたかったんでしょ?なんなら航輝ともしようか?僕はいいけど、彼が可哀想だと思って、キミにしといたんだけど。」
はぁ??
言ってることがめちゃくちゃ。
ってか、
「あたしも可哀想なんですけどっ!人の了解も得ないで、勝手に女ならアナタとのキスを喜ぶなんて、自惚れないでくれます?」
するとあたしの言葉に爆笑する彼。
こーゆーとこが、マジあたしをイライラさせる。
うざい!
「キミって、キスとか大切にする乙女タイプだったんだ?僕はてっきり、愛なんて信じてない、キスにも何の意味も感じてない冷めたタイプだと思ってたけど?」
意味あり気にニヤリとあたしを見つめて言う。
確かに。あたしはキスなんて、ただの行為っていうか。
して減るもんでもないし。
好きでも何でもない人とでも出来る。
でもあたしにだって、選ぶ権利くらいあるわっ!
なんで大っ嫌いなやつとキスしなきゃならんのよ!?
「っていうか、あたし、別に忍成さんがゲイでもそーじゃなくても、どーでもいいですから。じゃ、失礼します。」