Ai
愛
何度
忘れてしまいたいと思ったことでしょう。
何度
消えてしまいたいと思ったことでしょう。
それは
死より残酷に思える日もありました。
人は一人では生きていけない
そう教えてくれたのはあなたでした。
まだ幼い僕等に“愛”なんて早すぎたんだ。
それでも消えることのないこの想いを
人はなんと呼ぶのだろうか・・・。
何度
眠れぬ夜を過ごしたことだろうか。
何度
泣き崩れてしまっただろうか。
もう
数え切れなくなってしまいました。
あなたの幸せを願うことのできないあたしは
なんて醜いんだろう。
まだ幼い僕等にもたしかに“愛”は在った。
ガラスの靴のように透き通っていて
もろく、壊れやすい心・・・。
答なんてきっとはじめから見えてたんだ。
ただ、見ることができなかっただけ・・・。
『あたしはあなたに愛されたかった。』
まだ幼い僕等に“愛”なんて早すぎたんだ。
そうじゃなくても、今はそう思うしかない。
そう思うしかないんだよ・・・。