執事と私の8ヵ条。
その7 離れるべからず
高校2年の終わる3月。遂に私も本格的な受験生か。

その日の夕食時、大翔さんが沈痛な面持ちで私とお母さんに言った。

「奥様、結衣様。
今までありがとうございました。」

突然のことに、何がなんだかわからなくなる。
でもお父さんは何か知ってるみたいで、厳しい顔つきをしていた。

< 106 / 132 >

この作品をシェア

pagetop