執事と私の8ヵ条。
大翔さんは微笑むと、私の手をとった。

そして、静かにその手に口付けをしたのだ。

「…無礼でしたね、すみません…。

ですが、餞別として大目に見てください。」

私は口付けされた手をじっと見つめ、そのまま大翔さんに抱き付いた。

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