執事と私の8ヵ条。
大翔さんは、私をそっと引き離すと、優しく髪を撫でた。

「…結衣様、そう言って頂けて光栄です。
私は…本当に、あなたの執事で良かった…。」

「大翔さん…。」

「…また、いつか…。」

大翔さんはバックを手に持ち、私を振り返ることなく外へと行ってしまった。

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