執事と私の8ヵ条。
待つこと10分。時間きっかりに亮介は現われた。

「おう、待たせたな。」

「いや、全然!」

「映画、もうちょいで始まるからさ、行こうぜ。」

亮介はさっさと歩いて行ってしまう。

少しだけがっかりした。だって、やっぱり何も言ってはくれなかったから。

亮介ってこういうとこ疎いんだから。
私は憂鬱になりながらも、亮介の後を着いて行った。

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