執事と私の8ヵ条。
「…なんで、いるんですか。」

「夕食の買い出しです。偶然、ファーストフード店から出て来る結衣様を見つけて…。」

大翔さんはそこで言葉を切り、ためらいがちに尋ねてくる。

「あの…今日はデート…では?」

その通り、今日はデートだったはず。なのに隣に男はおらず、私一人。

不審に思うのも無理はない。

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