執事と私の8ヵ条。
その全てをびりびりに破いて、私はその場にへたりこんだ。

「…亮介…っ!」

思い出をいくら破っても、簡単に亮介を忘れられるはずもない。

床に散らばった写真の欠片に、私の涙がぽたりと落ちた。

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