執事と私の8ヵ条。
「…お目覚めですか、結衣様。」

ガバッと体を起こすと、隣には優しく微笑む大翔さんの姿があった。

つい警戒して、身構えてしまう。

「…ご主人様も、奥様も心配なさってましたよ。

何度携帯に掛けても繋がらないし…学校にも行ってない。」

自分のポケットにいれていた携帯を取り出し、確認すると何件も自宅から電話があったようだ。

私は携帯を閉じて、俯いた。

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