ナンパもほどほどに



ある日の出来事





夕方、駅裏を歩いていると、突然呼び止められた


「ねぇ、ちょっと!」


振り返るといかにもチャラチャラしてそうな兄ちゃんがいた



「チョーかわいいよね~!

これから飯とか行かない?!カラオケとかでもいーしー」



ぺらぺら喋る男を無表情で一瞥すると、引き止めるのを無視して歩き出した




ついて来る兄ちゃん

「ねぇ、ちょっとだけでも付き合ってよ?お願い」




こいつ、タフだなぁー

よっぽど女の子に飢えてんだろーなー





50㍍くらい無視し続けると、さすがに諦めたのか、ついて来るのをやめた



しばらくして振り返ると、また違う子を探していた








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