ナンパもほどほどに


どうやらギャル男たちは、ダッシュしながら私たちの耳元で手を叩き、すかさず前に周り込んだようだ…




それにしても、そんなに驚かせたいんだろうか………





「………ビックリしたぁぁ!」


素直に声をあげているのは、可愛い顔した天然キャラ炸裂の友達A




「…いこ。」

完全シカトを決め込んだのは、綺麗な顔立ちの大人っぽい友達B





どちらにも微妙に属さない私は、そんなやりとりを黙って見ていた




ギャル男がめげず付き纏う



「…でしょー?!
ビックリしたっしょ♪」


A「…うん」



B「………」Aを引っ張りスタスタ歩く

「ねぇ、待ってよ~~


もっと楽しーとこ行かなぁい??」



「ちょーど人数もピッタリだしさぁ!」



また前に回り込むギャル男たち




行く手を阻まれ、困った様子のAと睨むB





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